きちんとお手入れ変化に応える住まい

考え方

メンテナンスフリーという言葉が用いられるようになったのは、いつ頃からでしょうか?
昔は、メンテナンスするのが普通でした。 しかし、自動車や電化製品が普及し、特にIT技術が進化してからというもの、専門家でないと一般の人には扱い難くなりました。 そしてそれが、いつの間にか住宅でも言われるようになりました。それと併せるようにして、住まいの中に均質で無機質な工業製品が多用されるようになりました。 ビニールクロスの家は、竣工したときがピークです。
土壁や板壁の家と違って、年を追うごとに貧相になります。 それでいて、いつでも新しい家だという顔をしたがる材料です。 ビニールクロスの家と土壁の家では年の取り方が違います。 建物も、人と同じように、ある時間のなかを生きています。時間と共に変化し、家は古くなります。 ごく自然に、人といっしょに年を取れる家であればいいのです。 家が古くなるにも、美しく古くなる家でありたいと思います。
後先を考えて材料を選び、それを使い込み、磨き込み、しっかりメンテナンスすると、自然から生まれた素材は微笑を返してくれます。 いずれにしても、時間を経過すると、塗装は剥げ、風雨に晒される部分は朽ち、設備類は壊れます。 それらを、あらかじめ予測して、先に先に手を打てば、建物は長く生きてくれます。
それは人間の健康と一緒のことです。 人間ドックに入るように、建物も「住まいドック」に入って調べます。
いいものをつくって、きちんとお手入れして、長く大切に使う家、それが二百年住宅の基本となる考え方です。

維持管理等級3

建物は、構造躯体などの比較的耐用期間が長い部分と、配管や内外装などの比較的耐用期間が短い部分とが組み合わされています。
[建物劣化対策3]で述べました。 耐用期間が短い部分は、維持管理対策等級で表されます。
維持管理対策等級は、法律になっている「品確法」による「住宅性能表示制度」の中の一つで、 給排水管及びガス管の維持管理(清掃、点検及び補修)を容易にするために必要な対策の程度を定めたものです。

維持保全計画書と記録書

住まいの維持管理を容易にするために、しっかり計画を立て、また書類にして残します。
あらかじめ計画があれば、それに従って保守・点検・補修・改修できますし、 そのとき、書類や図面が保管されていれば、それに基づいて工事を行うことができます。
保管場所をしっかりして、いつでも取り出せるようにしておいて下さい。

建物履歴は第三者機関に

建てた時の図面とか、工事店とか、履歴がしっかりしていない維持管理はできません。
当面は、建物履歴と図面の保管を、住まい手と、工務店の両方で行いますが、 将来的に第三者機関に記録の保存と履歴管理を委託していくつもりです。